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油画科とは?

油画科は、画家(作家)を養成するところ?
画家というとほんの一握りの人しか食べていけない世界・・・というイメージが未だにあるのではないでしょうか?毎年多くの芸大美大の卒業生が輩出されていますが、全ての人が画家になるわけではありません。もちろん画家(アーティスト)として活躍していく人もいますし、派手な活躍はなくても地道に作家活動を続けていく人もいます。また、美術の先生になる人や企業に就職していく人もいます。就職先としては、アニメーションやゲーム会社、デザイン事務所などで活躍しています。
将来どのような方向に進むにしろ、今がとても大切です。全ては観察から始まります。初めて描く人も経験豊富な人も観察を怠ると新しい発見もなく自分が知っていることの範疇でしか物を捉えることが出来ません。よく観察することが新たな発展の源であり、これこそが「基本」です。
浪人生へのアドバイス
昼間部は主に浪人生です。受験経験もあり、いろいろなことを学び作品も多数制作しています。その分考えることも増え、迷いも出てきます。受験の評価基準だけで自分の作品の良し悪しを決めてしまいがちですが、評価が悪くても自分にとっては、とても重要な作品だったり、たまらなく愛おしい作品だったりするものがあるはずです。あるいは評価されても自分にとってはあまり良い作品とは言えないものもあります。広い視野や長いスパンで物事を観察し考えることも必要です。だからこそ「基本」をしっかり見直すことが大切です。
1学期は基礎力の確立!
1学期は主に基礎力の確認と確立を目標とした課題をしっかりと制作して様々なことを学びます。 これから絵を始めようとしている人はもちろん、経験者であっても初心にかえって基本を見直し身につけていくことは来春に合格するための大切なステップです。
◇基礎的な課題とは?
単純に「モチーフをよく見て描く」という課題です。石膏像、静物、人物、風景、手渡されたモチーフなどを観察してデッサンや油彩でしっかりと描写します。このような課題を数多く制作することで優れた技術を習得し、多くの発見を体験するのです。そして、当たり前ともいえる「モチーフを観察した結果、作品が生み出される」という基本を身につけるのです。
◇基礎の大切さ
近年の入試の評価基準は、いろいろな可能性を見いだそうとする傾向にあり一面的な上手さ比べではありません。実際に合格する作品は多種多様です。だからこそ、基礎をしっかりと身につけて自分が表現したいことを明確に描ける力が大切なのです。実際に合格している作品は非常にシンプルで分かりやすく、基本的なことがしっかりと出来ているのです。

2学期は基礎から応用、そして総合的な実践力を身につける!
1学期と夏期講習会を経て、自分の良いところ・欠点・現時点の実力などが見えてきます。2学期は欠点や自分に足りない部分を克服し、良いところをどんどん伸ばし、実践的な力を養っていきます。ひとりひとりの個性を引き出して入試レベルで通用する表現を確立していきます。
個性とは?
個性的という言葉からは、他にはない非凡で特別な…といった印象を持たれる方は少なくないでしょう。しかし、1学期の「モチーフをよく見て描く」という基礎的な課題、言ってみれば平凡な課題を制作している時から個性は作品に現れています。本当の個性は毎日の地道な制作と日常生活からそれぞれの作品を通して現れてくるのです。
◇応用的な課題とは? (構成・想定課題)
モチーフをよく見て描くだけでなく他の要素と組み合わせて描く課題です。あるいはモチーフは与えられずに全て想像で描くこともあります。また、別の場所で取材(スケッチ)してきたことに基づいて描く課題などもあります。基本がしっかり身についていればそれほど難しいことではありません。発想力や自分の世界観がダイレクトに作品に反映されるので「能動的に行動する力」が大切になってきます。
実践的な課題とは?
実際の試験で出題される課題内容と時間で制作します。単なる入試直前の傾向と対策ではなく、夏期講習会以降このような課題を制作する機会が増えてきます。入試の評価基準での自分の実力を知り長所を伸ばし欠点を克服していきます。 冬期講習会や入試直前では、志望校の出題傾向や意図を分析し理解を深めることと時間対応を確認していきます。
3学期は本番の入試です。平常心で臨もう!
3学期に入るといよいよ入試がはじまります。1年間の成果を試験場で存分に発揮して下さい。本番で普段通りの実力を出せるようにしっかりとサポート、アドバイスして合格へと導きます。基本を見失うことなく平常心で臨もう!
特別な授業と行事
美術研修旅行 「自然から学ぼう!」
美術研修旅行は5月中旬に2泊3日で行われます。 日常から離れた大自然の中で制作します。友人や講師との親睦も深まり情報や意見交換の場ともなっています。

屋外実習(風景/取材)
現場で制作する場合と取材(スケッチ)してきたものに基づきアトリエで制作する場合の2パターンあります。アトリエとは違ったモチーフや空間を自分で発見します。
実材実習 伝統や技法から学ぶ
テンペラや版画など通常とは違う素材や技法により絵画を学びます。
夜間強化講座 たくさん描く、上達する。
夜間部の時間帯に希望者で夜間特訓を無料で行っています。頭で理解していても実際には描けないことがあります。考えていても描けるようにはなりません。
夜間特訓でたくさん描くことで描けるようになります。
油画科の学科について
油画科は各大学とも実技に比重がありますが、私立の美大の場合は実技300点、学科200点の合計で決まることがはっきりしていて、ある程度の得点がなければ合格はありません。ふな美では年間に数回の学科テストを行っています。実力チェックしましょう。自分で勉強ができない人は学科の授業を受けることをお勧めします。美大受験に必要な学科力を確実につけてくれます。
合格者コメント

東條 陽太
[私立東京学館浦安高校 出身]
- 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻 合格
チャンスは二度とやって来ない
毎年毎年、来年がんばろうと受け続け、結果として長い期間受験生でした。ふな美での生活は、毎日夜まで絵を描くことができて、旅行に行ったり、バーベキューをしたり毎年恒例のイベントがあったりと楽しいことばかりでした。
けれども今年は、一浪のときに合格した友達が講師に来たり、バイトをする中で、「もういいから受かりたい。いつまでこの生活を続けるんだ?」と思うようになり、試験の日もそんな気持ちで描きました。出来は自分の中ではあまりよくはありませんでしたが、最後まで諦めずに描けて、スッキリした気持ちになれました。
発表の日は人生で一番緊張しました。合格して本当によかったです。最後まで指導してくれた先生方、何年も予備校に通わせてくれた父さん母さん、他みんなに本当に感謝しています。長い間ありがとうございました。
東京芸術大学入試再現作品
素描2「自分の部屋」






油彩「自画像」